アーカイブ:2009年 3月 15日
塔の島と橘島
塔の島と橘島(とうのしま と たちばなじま) 2008/05/11訪問 搭の島 十三重の搭 縣神社を出て、あがた通を大津方面に左折し道なりに進む。平等院の裏側を過ぎると宇治川と2つの島が現れる。下流側の大きな島は橘島、上流側の小さな島は塔の島あるいは浮島と呼ばれている。この2つの島を含めた中洲地域を塔の島地区あるいは中の島と表わすこともあるからややこしい。この2つの島と岸を結ぶため、4つの橋、喜撰橋・中の橋・朝霧橋・橘橋が架けられている。 搭の島 喜撰橋 搭の島 喜撰橋から平等院側の岸を望む まず朱の高欄に擬宝殊のある喜撰橋を渡り塔の島に入る。平等院側の岸には鵜飼舟の船… ►続きを読む
縣神社
縣神社(あがたじんじゃ) 2008/05/11訪問 縣神社 橋姫神社の前を過ぎ、さらに「あがた通り(縣神社参道)」をしばらく進むと道は突き当たり、左側は宇治田原経由で大津へ、右側は久御山経由で淀に至る。縣神社はこの分岐する交差点の左角に位置する。 縣神社 本殿 縣神社 本殿 縣神社は木花開耶姫命を祭神に祀る神社。「縣」の名の由来には、木花開耶姫命の別名である「吾田津姫(あがたつひめ)」という説と古代の行政区である宇治県の守護神として祀られていたという説がある。いずれにしても神代の頃からの地主神だとされている。 藤原道綱母によって書かれた「蜻蛉日記」には、宇治の「あがたの… ►続きを読む
橋姫神社
橋姫神社(はしひめじんじゃ) 2008/05/11訪問 橋姫神社 宇治橋を渡り、縣神社の大鳥居をくぐり「あがた通り(縣神社参道)」をしばらく進むと左手に塀の切れ目に小さな鳥居がある。注意して歩かないと見過ごしてしまいそうなほど小さな橋姫神社である。 境内右に大きな覆屋が架けられ、その中に橋姫社(瀬織津比咩尊・せおりつひめのみこと)と住吉明神社が並ぶ。瀬織津比咩尊は、海神・風神・霊界神とともに祓戸の大神四神の川の神・水神である。また住吉神社も同じく水の神である。 放生院でも記したように大和の元興寺の僧 道登が大化2年(646)に宇治川に橋を架けた。このことは宇治橋断碑に記述されている… ►続きを読む
宇治橋
宇治橋(うじばし) 2008/05/11訪問 宇治橋 下流側より 放生院から再び宇治橋東詰に戻り、宇治橋を渡る。 宇治橋 下流側より 宇治橋 東詰め 宇治橋 橋の由来 宇治橋は放生院で触れたように、大化2年(646)に宇治川に架けられた橋である。滋賀県大津市の瀬田川にかかる「瀬田の唐橋」と京都府大山崎町の淀川にかかっていたといわれる「山崎橋」と共に、日本三古橋の一つに数えられている。 現在の橋は、長さ155m、幅25mで平成8年(1996)に架け替えられたものである。擬宝珠を冠した桧造りの高欄という伝統的なデザインは、この地を訪れた人々に宇治の歴史を感じさせるの… ►続きを読む
放生院
真言律宗 放生院(ほうじょういん) 2008/05/11訪問 放生院 山門 京阪本線淀駅から中書島で乗り換え、京阪宇治線の宇治駅に出る。京阪宇治線の西側を宇治川が流れているため、宇治駅を出ると目の前に宇治橋が架かる。橋を渡らず宇治川の東側を平行に走る道に入り、50メートルほど進むと左手に放生院の山門が現れる。 放生院は、山号を雨宝山 寺号を常光寺という真言律宗のお寺である。宇治橋を管理する守り寺とされていることから、通称“橋寺放生院”でよばれていた。 推古天皇12年(604)に聖徳太子の発願により、秦河勝が太子の念持仏である地蔵菩薩像を祀る地蔵院を建てたのがはじまりという。宇治橋… ►続きを読む
淀城
淀城(よどじょう) 2008/05/11訪問 淀城 鯉幟が濠にかかる 井上源三郎が埋葬されたと考えられている辨慶淀店から納所の交差点に向かい、唐人雁木旧趾の碑を探したがどうも見つからなかった。唐人雁木とは江戸時代、将軍の代替わりや慶事の祝賀のために派遣された朝鮮通信使が到着した船着場のこと。通信使の一行は対馬から瀬戸内海に入り淀城下に到着していた。淀で休憩した後、京都を経由して江戸へ向かう。高張提灯が並べられた雁木では、一晩中篝火が焚かれ、饗応されていたといわれている。船着場の階段が鋸状なので雁行をイメージされて雁木といわれたらしい。 旧京阪国道をさらに南西に進むと淀城跡公園へ続く… ►続きを読む
納所と淀小橋
納所と淀小橋(のうそ と よどこばし) 2008/05/11訪問 納所と淀小橋 淀小橋跡 辨慶淀店から旧京阪国道を70メートルほど南西に進むと納所の交差点に出る。 納所と淀小橋 納所交差点 中央の道が府道204号 納所と淀小橋 納所交差点 中央に入っていく道が千本通 納所の交差点には6方向から道が入っている。旧京阪国道の府道13号が北東から入り、南西に出て行く。これに府道204号、府道125号、府道124号と千本通の4つの道が交差点に入り込んでいる。府道124号は中書島を起点にほぼ京阪本線と併走する道であり、また千本通は北区鷹峯から始まるが、九条以南は鳥羽街道とよばれて… ►続きを読む