徘徊の旅の中で巡り合った名所や史跡などの「場所」を文書と写真と地図を使って保存するブログ

アーカイブ:2009年 11月 03日

高台寺塔頭

 

高台寺塔頭(こうだいじたっちゅう) 2008年05月16日訪問 高台寺 岡林院  他の禅宗寺院と同様、高台寺にも江戸時代初期には圓徳院・永興院・岡林院・月真院・玉雲院・春光院・永昌院・昌純院の8つの塔頭があった。このうち圓徳院・永興院・岡林院・月真院・玉雲院の5つの塔頭は、寛永元年(1624)建仁寺から三江紹益和尚を迎え、臨済宗の寺院となった頃から存在していた。その後、春光院・永昌院・昌純院が加わった。しかし、そのうち現在に残るものは、圓徳院・月真院・岡林院・春光院の4つであり、常時公開されているのは圓徳院だけである。 高台寺の変遷には北政所とその一族の歴史が色濃く反映している。  秀吉… ►続きを読む

 

高台寺 その2

 

臨済宗建仁寺派 鷲峰山 高台寺 その2(こうだいじ) 2008年05月16日訪問 高台寺 傘亭と時雨亭  高台寺の現在の拝観路は、圓徳院の掌美術館の前にある石段から始まる。この細くて急な石段を上りきると、正面の天満宮の右手側に高台寺の広い駐車場が広がる。左手にある庫裏の脇から境内へ入る。正面左に大雲院の祇園閣が良く見える。高台寺の境内が高い位置にあるのが良く分かる。 土蔵に続いて湖月庵、鬼瓦席そして遺芳庵の3つの茶席が見える。遺芳庵は、灰屋紹益と吉野太夫との好みの茶席とされている。田舎屋風の茶室で、一畳台目の小規模な茶席で、炉は逆勝手向切り。壁一杯に開けられた丸窓は吉野窓と呼ばれている。… ►続きを読む

 

高台寺

 

臨済宗建仁寺派 鷲峰山 高台寺 その1(こうだいじ) 2008年05月16日訪問 高台寺 庭園  下河原通側から石塀小路へ入り、圓徳院の赤い煉瓦の壁を見ながら高台寺に向う。現在はねねの道と呼ばれる高台寺道に出ると、雰囲気は一転する。ねねの道は清水寺から産寧坂、二寧坂と続き、円山公園に至る東山観光の中心となっているため、多くの観光客が道を左右している。 高台寺 庫裏へつながる台所坂 高台寺 庫裏  高台寺は臨済宗建仁寺派の寺院で山号を鷲峰山と称する。寺号は高台寿聖禅寺と称するが、高台寺の公式HPでも「正しくは高台寿聖禅寺といい」と断りながら高台寺を使用している。 高台寺は豊臣秀… ►続きを読む

 

石塀小路

 

石塀小路(いしべいこうじ) 2008年05月16日訪問 石塀小路 レンガ塀は圓徳院  建仁寺の東北の門を出て、祇園甲部歌舞練場の南を東に進むと、程なくして東大路通に出る。東山安井の交差点を横断し、更に東へ向うと下河原通が現れる。この通りは、八坂神社の南楼門と八坂の塔を結ぶ南北の道であり、西側は下弁天町と上弁天町そして清井町、東側には高台寺がある下河原町となっている。元治元年(1864)に刊行された花洛名勝図会にはこのあたりの様子が残っている。高台寺の寺域は現在より大きく、駐車場から霊山観音そして霊山護国神社のあたりまで広がっていたように見える。 花洛名勝図会を見る限り、江戸時代末期には圓… ►続きを読む

 
 

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