アーカイブ:2011年 2月 19日
落柿舎(らくししゃ) 2008年12月21日訪問
落柿舎 柿の実が残っている
有智子内親王墓の東側には落柿舎が並ぶ。残念ながら素屋根を架け工事を行っているため見学することは出来なかった。 落柿舎は、松尾芭蕉の弟子である向井去来の別荘として使用されていた草庵。去来が著した落柿舎ノ記に、この草庵について書いている。このことは、天明7年(1787)に刊行された拾遺都名所図会にも以下のように掲載されている。 嵯峨にひとつのふる家侍る。そのほとりに柿の木四十本あり。五とせ六とせ経ぬれど、このみも持来らず代かゆるわざもきかねば、もし雨風に落されなば、王祥が志にもはぢよ、若鳶烏にとられなば、… ►続きを読む
嵯峨天皇皇女 有智子内親王墓(うちこないしんのうのはか) 2008年12月21日訪問
有智子内親王墓
野宮神社を後にして、再び嵯峨野の竹林の中に戻る。JR山陰本線の踏切の手前には、小倉百人一首文芸苑の野宮神社地区の細長い敷地がある。踏切を渡りそのまま北に進むと、京都府道29号宇多野嵐山山田線と常寂光寺を結ぶ道に合流する。この辺りから観光客の数が増えてくる。 さらに木立や生垣の続く道を北西方向に進むと、大きな畑が現れ景色が一変する。小倉山を背にして広がる田園風景は、嵯峨野を代表する景色でもある。畑の奥には有智子内親王墓の木々と落柿舎がある。落柿舎は解体工事中なのか素屋根が架けられている。… ►続きを読む
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