アーカイブ:2012年 8月 14日
大徳寺 芳春院(ほうしゅんいん)その2 2009年11月29日訪問
大徳寺 芳春院 呑湖閣
芳春院の本堂南庭は花岸庭と呼ばれる新しい庭。松子が好んだとされる桔梗の花が一面に生い茂る庭を1989年に中根金作が禅宗の南庭の様式を守り、なおかつ、どことなく女性的な雰囲気を漂わせる美しく優しい庭に改めている。白砂を敷き詰めた方形の庭の奥に苔地と石組みを築くことは、南禅寺本坊庭園などと同じ手法である。単に自然の雄大さを表現すると白砂の大海に対して陸地を表わす苔地の曲線が単調なものとなってしまう。二次元的には小さな入り江状の部分を何箇所か設け、苔地全体に緩やかな三次元的な動きを与えることで女性的な… ►続きを読む
大徳寺 芳春院(ほうしゅんいん) 2009年11月29日訪問
大徳寺 芳春院 花岸庭
総見院を出て東隣りに並ぶ聚光院の前を過ぎると、目の前に大徳寺の庫裏と法堂が現れる。ここで左に曲がると大仙院と真珠庵へ続く道となっているが、今回は大仙院の方丈屋根が見えたところで曲がらずに、そのまま北に進む。ほどなくして芳春院の山門が現れる。芳春院は大徳寺の境内で最も北に位置する塔頭で、通常は非公開であるが、今回は秋の特別公開を利用して拝観する。
大徳寺 芳春院 山門
大徳寺 芳春院 参道
慶長13年(1608)加賀百万石の祖・前田利家の夫人まつが玉室宗珀を開祖として建立した塔頭。松子の法… ►続きを読む
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