徘徊の旅の中で巡り合った名所や史跡などの「場所」を文書と写真と地図を使って保存するブログ

アーカイブ:2010年 4月 04日

渉成園 その3

 

渉成園(しょうせいえん)その3 2008年05月18日訪問 渉成園  渉成園は、江戸時代の頃より六条河原院の跡地とされていた。安永9年(1780)に刊行された都名所図会では東殿(東本願寺別館)という名称で、下記のようなことが記されている。東殿〔今いふ百間屋鋪なり〕台命によつて増地を賜り、東本願寺の別館とす。旧此所は河原院の旧蹟にして、池辺の出島に九重塔あり、是則融大臣の古墳なり。〔いにしへ此所に融公の社あり、境内の隣地下寺町万年寺にうつすなりといふ〕池水は東の高瀬川より流れて常に溶々たり、水戸を獅子口といふ。臨池殿の庭は小堀遠州の好なり、風光奇々として真妙なり。  台命とは将軍や三公や皇… ►続きを読む

 

渉成園 その2

 

渉成園(しょうせいえん)その2 2008年05月18日訪問 渉成園 漱枕居  渉成園 その1で紹介した他にも東本願寺が作成した「名勝 渉成園-枳殻邸-」の冊子には名物や景物が掲載されているのでそれらをさらに見ていく。■高石垣 西門の正面に南北に続く石垣。石橋のような切石、礎石、石臼などが見られる表情豊かなアイストップとなっている。 渉成園 高石垣 渉成園 高石垣 ■檜垣の燈篭 滴翠軒の東側に置かれた石燈籠。 渉成園 檜垣の燈篭 右手に見える石燈篭 ■亀石井戸 代笠席の南東にある亀の形に石組みされた井戸。甲羅の部分が掘り込まれ中心に井筒が埋められている。 ■獅子吼 印月池… ►続きを読む

 

渉成園

 

渉成園(しょうせいえん)その1 2008年05月18日訪問 渉成園 印月地と漱枕居  文子天満宮を拝観しているうちに、渉成園の開園時間となる。この庭園は2回目となる。前回2005年の夏は午後の時間帯の訪問だったが、今度は朝方となるため、多分光の方向が異なるのだろう。冠木門を潜り受付で参観者協力寄付金として500円を払うとパンフレットを頂けた。数種類の中から「名勝 渉成園-枳殻邸-」を選ぶ。前回の訪問の時は自由な志納ということで、このようなしっかりしたパンフレットは用意されていなかったように思う。たとえ東本願寺の所有といえども、この見事な庭園を維持し長く公開していく上では参観者協力寄付金は… ►続きを読む

 
 

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