カテゴリー:京都府
修学院離宮 その3
修学院離宮 (しゅがくいんりきゅう) その3 2008年05月20日訪問 修学院離宮 上離宮 隣雲亭からの眺め 中離宮を出て、再び松並木を下離宮方向に戻る。上離宮と中離宮の分岐点まで戻り、今度は東に進む。松並木と参道は明治天皇が馬車で移動できるように造られたものであると説明されていた。確かにこの光景は日本の原風景と言うよりは、西洋庭園的な雰囲気を感じさせる。後水尾上皇の時代は普通の畦道を輿などで移動し、御茶屋に入っていたのである、農作業を行っている人もこの畦道を使っているならば、行幸の列とすれ違うこともあったのではないだろうか?それこそが上皇が望んだ田園での清遊であったのだろう。… ►続きを読む
修学院離宮 その2
修学院離宮 (しゅがくいんりきゅう) その2 2008年05月20日訪問 修学院離宮 中離宮につながる松並木から上離宮を眺める 西側に建てられた御幸門の横から、下離宮(下御茶屋)に入り、寿月観とその前庭を参観した後、東側の門より出る。この門の正面から始まる松並木の参道に入ると、直ぐに上離宮と中離宮の分岐点が現れる。右に曲がり南に進むと中離宮の表門が正面に現れる。この表門の中に入ると白砂が敷き詰められた空間が始まる。正面左に南東に向かって緩やかな段が築かれている。これを上ると今度は90度左に折れ、少し勾配のある段が始まる。これも上りきると、再び路は右手に90度曲がり、中門を潜る。ここから… ►続きを読む
修学院離宮
修学院離宮 (しゅがくいんりきゅう) 2008年05月20日訪問 修学院離宮 下離宮 寿月観 禅華院の山門前を通り過ぎ、そのまま北に50メートルほど歩くと修学院離宮参観者の入口となっている表総門が右手に現れる。京都御所や仙洞御所と同様にインターネットによる申し込みを行った。京都御所と仙洞御所が最初の応募で希望日が得えられたのに対して、桂離宮は落選、修学院離宮は数度目でこの日の9時からの参観に入り込むことが出来た。今回の旅行の日数が思わず長くなったのは、この修学院離宮の参観日に依っている。8時40分に表総門を潜り、参観者休所に入り開始時刻を待つ。参観者休所は椅子とロッカーが用意され、離宮… ►続きを読む
禅華院
臨済宗大徳寺派 解脱山 禅華院(ぜんげいん) 2008年05月20日訪問 禅華院 鐘楼門 鷺森神社から、音羽川に出て林丘寺の昔の表総門とその境内を示す林を見た後、修学院離宮拝観のため修学院の総門に向う。やや音羽川の下流に下ると橋が現れ、これを渡ると宮内庁が管理する修学院の敷地が広がる。一見すると普通の農地のようだが、この耕地こそが田園の中に突如現れた修学院離宮を演出する上で最も重要な役割を果たしている。しかしそのことは離宮の中に入らない限り理解できないだろう。それにしてもビニールハウスまで建てて本格的に農業を行っている風景は、ただ単に演出のためということをはるかに越えている。 この右手… ►続きを読む
林丘寺
臨済宗天龍寺派単立 聖明山 林丘寺 (りんきゅうじ) 2008年05月20日訪問 林丘寺 鷺森神社の本殿西側を見ながら北に進むと境内から出て住宅地に入り込む。そのまま道伝いに北に進むと音羽川に行き当たる。対岸にはフェンスで仕切られた修学院離宮の敷地が広がる。 丁度、修学院離宮の中御茶屋のあるあたりに、音羽川に面して門が建てられている。訪問した時間帯には門は閉ざされたままで、その前には作業用の自動車が止まり、人が歩いているのが確認できた。遠くから眺めているため、それ以上のことは分らなかった。どうもこちらが見ていることに気がついていたようで、足を止めてこちらの様子を伺っているようにも感じら… ►続きを読む
鷺森神社
鷺森神社 (さぎもりじんじゃ) 2008年05月20日訪問 鷺森神社 拝殿 祇園新橋からなすありの径を歩き、東大路通に出る。そのまま北に上り、東山三条の交差点を東に曲がると地下鉄東山駅の入口が現れる。ここから東西線で烏丸御池に出て烏丸線に乗り換え、終点の国際会館に向かう。約40分で国際会館のバス停に到着する。京都駅前行きの市営バス5号で5駅目の修学院離宮道で下車する。まだ修学院離宮の集合時間まで間があるため、鷺森神社から林丘寺を経て向かうこととする。 修学院離宮道の停留所のある白川通から修学院離宮道に入り東に進む。音羽川を東に越え、南に折れると鷺森神社の長い参道の端が現れる。 鷺森… ►続きを読む
白川
白川 (しらかわ) 2008年05月20日訪問 白川 有済橋の傍らに建つ「なすありの径」の碑 祇園新橋を流れる白川は、比叡山と如意ヶ岳の間に位置する滋賀県大津市山中町の山麓にその源を発している。この周辺の谷の流れを集めて、北白川中山町、琵琶町そして地獄谷町あたりで白川の流れとなり、志賀越道に沿って下る。北白川仕伏町あたりで京都盆地に姿を現す。慈照寺(銀閣寺)の手前で琵琶湖疏水の上を交差した白川は今出川通の下を潜り、白沙村荘橋本関雪記念館の西側を廻り込む。その後、哲学の道と琵琶湖疏水と並行に南に下っていく。天王町を越え、岡崎の織寶苑の辺りで白川通に沿って南下するが、琵琶湖疏水記念館の手前… ►続きを読む
祇園新橋の町並み その3
祇園新橋の町並み (ぎおんしんばしのまちなみ) その3 2008年05月20日訪問 祇園新橋の町並み2008年5月15日撮影 まだまだ祇園新橋の写真が残っていますので掲載します。祇園新橋の成り立ちについては、祇園新橋の町並みをご参照ください。 祇園新橋の町並み 辰巳大明神へ続く切通し2008年5月15日撮影 祇園新橋の町並み 白川に架かる巽橋2008年5月15日撮影 祇園新橋の町並み 巽橋から下流側を眺める2008年5月15日撮影 祇園新橋の町並み 新橋通沿いの町並み2008年5月15日撮影 祇園新橋の町並み2008年5月15日撮影 祇… ►続きを読む
祇園新橋の町並み その2
祇園新橋の町並み (ぎおんしんばしのまちなみ) その2 2008年05月20日訪問 祇園新橋の町並み 辰巳大明神の緑と朱色が町並みを活性化している まだ祇園新橋の写真が残っていますので掲載します。祇園新橋の成り立ちについては、祇園新橋の町並みをご参照ください。 祇園新橋の町並み 巽橋の東にある新橋 太く短いため橋とは感じられないかもしれない 祇園新橋の町並み 新橋からの白川の上流の眺め 祇園新橋の町並み 辰巳大明神 祇園新橋の町並み 祇園新橋の町並み 祇園新橋の町並み 町の中のお社 祇園新橋の町並み 祇園新橋の町並み 本2階建町家塀造… ►続きを読む
祇園新橋の町並み
祇園新橋の町並み (ぎおんしんばしのまちなみ) 2008年05月20日訪問 祇園新橋の町並み 辰巳大明神と町家 一力亭の角で四条通の北側に渡る。祇園新橋に向かうのには、花見小路通から行くのではなく、一本西側の細い道を北に上るほうが、祇園の風情を感じられて良い。花見小路通は飲食店の入ったビルが立ち並び、新宿の歌舞伎町とほぼ変わらない風景になっている。 祇園新橋の町並み いづう2008年5月15日撮影 祇園新橋の町並み いづう2008年5月15日撮影 天明元年(1781)創業の鯖寿司で有名ないづうの店の前を過ぎる辺りから祇園新橋に近づいていくという感じが強くなる。3階建て… ►続きを読む
祇園の町並み その3
祇園の町並み (ぎおんのまちなみ) その3 2008年05月20日訪問 祇園の町並み 四条通に面した一力亭 最終日の朝、八坂神社脇のホテルをチェックアウトし、荷物を持ったまま修学院離宮などがある洛北を目指す。修学院離宮の決められた拝観時間より少し早めにホテルを出て、市営地下鉄・東山駅に向うが、その途中で朝の祇園を見学する。前日の夜半の雨も早朝には上ったものの雲の流れは速く、本日の天気はどのようになるか定まらない。祗園の石畳は昨晩の雨のお陰で綺麗に洗われている。一力亭を中心とする四条通の南側の祇園を歩く。 祇園の町並み 四条通花見小路下る 上七軒でも触れたように、京都の花街は現在… ►続きを読む
上七軒の町並み
上七軒の町並み (かみしちけんのまちなみ) 2008年05月19日訪問 上七軒の町並み 提灯に五つ団子の紋章が見える 平野神社の東大鳥居から境内を出て、南門を見ながら再び西大路通に出る。衣笠校前から市バス50号に乗車し上七軒に戻る。後から考えると平野神社の東大鳥居から北野天満宮の北を歩き上七軒の北側に出てもよかった。 上七軒の町並み 上七軒の町並み 現在、上七軒は祇園甲部、祇園東、島原、先斗町、宮川町とともに京都の六花街、あるいは茶屋の営業が絶えた島原を除き、京都花街組合連合会に加盟する5地区の総称して使われる五花街と呼ばれている。祇園甲部は京都最大の花街であり、日本だけ… ►続きを読む
平野神社
平野神社 (ひらのじんじゃ) 2008年05月19日訪問 平野神社 東神門 既に閉じられている 引接寺を出て千本通を南に下る。五辻通を西に入り、大報恩寺を目指す。既に17時に近かったためか、五辻通に面した山門は閉じられていた。七本松通に面した西門に回ると、まさに門を閉め終わったところであった。大報恩寺には日を改めて訪問することとし、今出川通のから上七軒の停留所より市営バス50号に乗車する。北野天満宮の前を通過したバスは、北野白梅町を右折し、西大路通を北上する。木々の緑の濃い平野神社を通過し、次のわら天神の停留所で下車する。上立売通の交差点に近くに建つ鳥居を潜り境内に入る。 平野神社… ►続きを読む
引接寺
高野山真言宗 光明山歓喜院 引接寺(いんじょうじ) 2008年05月19日訪問 引接寺 本堂 建勲神社の白木の鳥居を出て、再び船岡東通を南に進む。しばらく進むと北東から南西に走る鞍馬口通に出会う。この道を進み、千本鞍馬口の交差点に出る。引接寺はこの交差点の一本南にある廬山寺通の先にある。 通称の千本閻魔堂の方で知られている引接寺は、高野山真言宗に属する寺院で、号は光明山歓喜院引接寺。元は蓮台野という葬送の地に開かれ、古くよりお盆、精霊迎えの根本霊場として知られてきた。開基は小野篁、開山は寛仁元年(1017)定覚とされている。寛政11年(1799)に刊行された都林泉名勝図会には、引接寺の… ►続きを読む
建勲神社
建勲神社(たけいさおじんじゃ) 2008年05月19日訪問 建勲神社 拝殿 大徳寺の塔頭・高桐院を後にして船岡山を目指す。玉林院、龍光院、大光院の前を通り、北大路通に出る。北大路通を南側に渡り船岡東通を南に下る。住宅街の中を進むと右側から船岡北通、左から建勲通が合流する角に建勲神社の鳥居が建つ。 建勲神社 船岡東通に建つ石標 天下統一の大事業とともに朝儀復興を進めた織田信長の偉勲とを称え、明治2年(1869)明治天皇による健織田社の創建が決定する。翌明治3年(1870)織田信長の子孫で天童藩知事織田信敏の東京邸内と旧領地の山形県天童市に建勲社が造営されている。明治8年(1875… ►続きを読む
大徳寺 塔頭
大徳寺 塔頭(だいとくじ たっちゅう) 2008年05月19日訪問 大徳寺真珠庵 大徳寺には現在22の塔頭がある。茶の湯の楽しみ に掲載されている大徳寺 諸堂 塔頭を見ると大徳寺の塔頭の変遷の激しさがよく伝わってくる。この内で常時公開されている塔頭は、龍源院、瑞峰院、大仙院、高桐院の4か院で、黄梅院、真珠庵、聚光院、総見院、芳春院、興臨院、孤篷庵などは期日を限って特別公開される場合もある。 大徳寺龍翔寺 山門 「大徳寺 諸堂 塔頭」で別山として扱われている寺院 ■21 龍翔寺 瑞鳳山萬歳龍翔禅寺。南浦紹明(円通大応国師)の開山。南浦紹明は、大徳寺開山宗峰妙超の師にあたり、筑前国… ►続きを読む
大徳寺 高桐院
大徳寺 高桐院(こうとういん) 2008年05月19日訪問 大徳寺高桐院 客殿南庭 大仙院を出て、法堂から孤蓬庵をつなぐ東西道を西に進む。総見院の前を過ぎて、南に入ると右手に高桐院の入口が現れる。ここには表門はなく、築地塀がコ字状に囲み、訪問者を参道に導いている。 戦国武将で熊本藩細川家初代となる細川忠興は、父細川藤孝の弟にあたる玉甫紹琮を開山として慶長7年(1602)高桐院を創建している。忠興の遺言により遺歯が高桐院に埋葬され、細川家の菩提寺となる。 大徳寺高桐院 左奥に表門が見える 細川忠興は永禄6年(1563年)第13代将軍足利義輝に仕える幕臣・細川藤孝の長男として京都で… ►続きを読む
大徳寺 大仙院
大徳寺 大仙院(だいせんいん) 2008年05月19日訪問 大徳寺大仙院 表門 瑞峯院を出て、興臨院の前を通り、勅使門の横に出る。そのまま山門、仏殿、法堂そして本坊の西側を北に向かい進むと、正面に芳春院、右に大仙院と真珠庵が並ぶ。大仙院は常時公開している塔頭ではあるが、写真撮影不可である。そのため庫裏に入るところまでしか記録が残っていない。一番最初に大仙院を訪れたのは中学校の修学旅行の時であったように記憶している。前の住職である尾関宗園氏が昭和40年(1965)に33歳で大仙院12世住職・桃林宗園禅師となった頃のことである。ともかく大きな声で叱られる様に感じるほどの講話を頂いたことは鮮… ►続きを読む
大徳寺 瑞峯院
大徳寺 瑞峯院(ずいほういん) 2008年05月19日訪問 大徳寺瑞峯院 方丈南庭 独坐庭 玄関側から眺める 興臨院を出て、南隣の瑞峯院を訪れる。瑞峯院は常時公開されている4つの塔頭のひとつである。 瑞峯院は大友宗麟が帰依していた大徳寺91世徹岫宗九を開祖に迎え、自らの菩提寺として創建している。瑞峯院という寺号は宗麟の法名・瑞峯院殿瑞峯宗麟居士から名付けられたもの。 大徳寺瑞峯院 表門 大徳寺瑞峯院 庫裏の花頭窓が見える 大友宗麟は大友氏第21代、豊後の戦国大名でキリシタン大名として有名である。享禄3年(1530)大友義鑑の嫡男・義鎮として生まれる。天文19年(1550)… ►続きを読む
大徳寺 興臨院
大徳寺 興臨院(こうりんいん) 2008年05月19日訪問 大徳寺興臨院 方丈南庭 龍源院を出て、勅使門まで戻ると興臨院の表門が左手に見えてくる。興臨院は通常非公開寺院であるが、春と秋に特別公開が行われるので、丁度訪問した時が幸運にも春の特別公開日に入っていたのだろう。 大徳寺興臨院 平唐門の表門 大徳寺興臨院 方丈玄関を眺める 興臨院は大永年間(1521~1528)あるいは天文年間(1521~1533)に、能登の守護・畠山義総が、自らの法名・興臨院殿伝翁徳胤大居士を寺号として建立している。 畠山義総は能登畠山氏の第7代当主で、能登畠山氏の全盛期を創出した名君として知られ… ►続きを読む