柊家 その3
柊家(ひいらぎや) 2008/05/13訪問
床の間の窓側には洗面所が作られている。
ホテルでも使われる新しい洗面セットが置かれている。洗面台の上には各種のアメニティグッズが置かれている。その他にシャンプーとトリートメントの説明書きが置かれている。確かに見たこともないシャンプーを使用するのには抵抗がある。そのような気持ちに対する配慮とともに、これもまたひとつのノベルティグッズとなっている。
洗面所の窓側の赤い曇りガラスの入った戸を開けると風呂場が見える。壁は大振りのタイル張り、天井は赤く塗られた板張りで湯船は槙を使用している。何気なく置かれていた腰掛と風呂桶であるが、撮影したときには風呂桶の裏側に入っていた銘に気が付かなかったが、使ってみると非常に軽くて掴みが良い。内縁が削られているためだろう。これが有名なたる源のものなのか?風呂場には窓が開けられており、ここから坪庭の石灯籠が良く見える。
洗面所の奥は便所となっている。こちらもウォシュレットとなっている。古いものを守っているだけでは駄目で、常に最新の快適性も提供していかなければならないということか。
主室に戻りテレビの置かれている場所を見ると見慣れない機械が置かれている。説明書が読むと客室用のリモートコントローラーであることが分かる。仲居さんに伺うと先代あるいは先々代の主(こちらの記憶が定かではない)が考案したものであるらしい。確かにホテルであればヘッドボードの近くにいろいろな機器の動作をコントロールできるものがある。試してみる確かにとカーテンの開け閉めが出来た。説明書には
「旅先でのズボラもまた楽しからずや」
と記されている。瓢箪の形にしたあたりが、レトロモダンな雰囲気を感じさせ面白い。
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