アーカイブ:2012年 9月 16日
大徳寺 塔頭(だいとくじ たっちゅう)その10 2009年11月29日訪問
大徳寺 塔頭 孤篷庵
北派の塔頭その4に引き続き、北派の最後の塔頭までを記してゆく。 龍光院は筑前福岡藩主黒田長政が父黒田孝高の菩提を弔うために、玉林院の南に創建した塔頭。開山は第156世江月宗玩であるが、師である三玄院の春屋宗園を開祖に勧請し、自らは第2世となっている。創建年次は慶長11年(1606)と慶長13年(1608)の2つの説がある。
黒田孝高は通称の官兵衛あるいは出家後の号である如水の方が有名な豊臣秀吉の側近として仕えた戦国武将である。関ケ原の戦いにおいては、当主の長政が豊臣恩顧の大名を多く家康方… ►続きを読む
大徳寺 塔頭(だいとくじ たっちゅう)その9 2009年11月29日訪問
大徳寺 塔頭 芳春院
北派の塔頭その3に引き続き、北派の2つの塔頭を記す。 第142世月岑宗印は慶長8年(1603)に高桐院の南隣に正琳院を創建している。月岑宗印は、高桐院の開祖である玉甫紹琮と同じく、総見院を開創し天正寺の建立を手がけた古渓宗陳の法嗣である。第111世で三玄院の開祖である春屋宗園は、玉林院の塔頭開きを祝って贈った賀頌に、
「正琳禅院は養安老人が創建の地であり、多くの年月を経ずして立派な建築が竣工した」
と意味が記されている。 この養安老人は曲直瀬養安院法印正琳であり、正親町天皇、後陽成… ►続きを読む
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