徘徊の旅の中で巡り合った名所や史跡などの「場所」を文書と写真と地図を使って保存するブログ

設定変更について その7



設定変更について(せっていへんこうについて)その7 2016年8月17日登録

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設定変更について Olympus社製 E-PL6 2015年秋よりサブカメラに加わりました

 設定変更について その6では、ファイル名称及びディレクトリ構成についての変更を書いた。この項ではデータベース部分の改造と「徘徊の蔵書棚」の新設について記す。
 既に書いてきたように、データベース部分に大きな問題があることは明白である。個々のデータベースでそれぞれ座標値を持っているため、実際のところ誤った位置に表示された場合どの座標値が問題か探すことが困難になっている。解決方法は、「撮影対象及び地図表示の座標値を一元化管理する」ことであり、データベース全体の簡略化である。またテーブル間のリレーションが複雑になりすぎシステムの拡張が困難な状況に陥っている。そのため、不要なリレーションを削除し、「スケジュール作成→地図作成→写真整理→ブログ作成」という作業フローにシステムが適合するにように改造することが、システムの再構築にもつながると考えた。

 先ず複数のデータベース間に存在していた緯度経度の座標値をPoint.fp7にまとめた.。このデータベースには、GPSPointというテーブルのみを作り、主キーであるGPSPointNoと座標名称、緯度と経度の座標値を入れた。現在のところ各データベースから集めた座標数は20,753ポイントとなった。恐らく重複するポイントが多く含まれていると思われるが、今のところあまり削除しないで使うこととしている。
 この後で説明するが、撮影対象とする座標値は現在のところ1,644ポイントである。このことからも撮影対象にはなっていなくても地図上に表示するだけに設けた座標が全体の9割以上を占めていることが分かる。例えば撮影対象に「東福寺」は存在するが「東福寺 三門」は今のところない。そのため東福寺三門の写真は撮影対象「東福寺」の中に入っている。ただし「東福寺 三門」の座標値は「東福寺」とともにPoint.fp7に登録されている。これは東福寺のブログの中で伽藍配置を説明しているために登録したものである。今後、東福寺三門のみを取り上げてブログを書くこととなったら、「東福寺 三門」が撮影対象に登録され、その写真も「東福寺 三門」に移行することとなるだろう。ちちなみに「東福寺」の座標値は本坊の方丈の中心に置いている。多くの寺院では本堂・仏殿や本坊の方丈にその寺院全体を代表する場所に座標値を置くようにしている。

 次いで撮影対象となるものを登録するためにVisit.fp7を作成した。先ず、これまでに訪問した寺院、仏閣や建物を登録する撮影対象テーブルVisit_対象を作った。このテーブルで管理するものは、主キーの撮影対象Noと撮影対象の名称、説明するために使用する代表的な写真1点のPhotoNo、そして撮影対象が使用する座標値を指定するGPSPointNoである。このGPSPointNoによって、Point.fp7の座標値を参照することが可能になっている。
またVisit.fp7には訪問履歴を記述するテーブルVisit_Listがある。このテーブルの主キーはVisitNoで、撮影対象を指定する撮影対象Noと訪問年月日、その日の訪問順、そして訪問後に記述したブログを特定するためのArticleNoがある。このVisit_List にArticleNo を登録することで、ブログがいつの訪問の際に書かれたものであるかを明らかにすることが可能になっている。
 Visit_Listはスケジュールの立案時に使用するためのものであるが、実際に訪問した後に実施旅程に修正している。つまり「スケジュール作成→地図作成→写真整理→ブログ作成」の第一段階に使用するデータベースと位置づけている。
 2008年5月10日よりこの間の旅行の2016年3月6日まで2,421件の履歴が残されている。撮影対象が1,644件であるから各撮影対象に対する平均訪問回数は1.5回となる。結構、見落としが多く再訪問しなければならないことが多いということだろう。

 地図を作成するデータベースとしてMap.fp7を作成した。前述のように旅行の準備段階に作成する地図と旅行後にブログを執筆した際に作成する地図のデータベースが異なっていたが、今回地図を作成するツールをMap.fp7に統一した。Map.fp7にはMap_MarkerとXmlFileの2つのテーブルがある。
 Map_Markerは地図上にバルーン1つ1つを配置するための情報を保管している。このテーブルのデータ項目は比較的多い。先ず使用する座標値を特定する撮影対象NoあるいはGPSPointNoが存在する。撮影対象に登録されているものは撮影対象Noを使用し、未登録のものはGPSPointNoを用いる。後は地図上に表示する方法、例えば何色のバルーンを使用するか、番号付きのバルーンを使うか、ポリゴンで敷地範囲を表示したり、ポリラインで歩いた経路を表示するのもMap_Markerの定義次第である。Map_Markerには、これらの定義したマーカーをどこのXMLファイルで使用するかを定めたXmlFileNoがある。同じマーカーを異なったXMLファイルで使用する場合は、該当するMap_Markerを複写し、必要とされているXMLファイルのXmlFileNoに変更することが必要となる。
もうひとつのテーブルXmlFileはMap_Markerで定義したマーカーを選択するもので、1つのXmlFileから1つのXMLファイルを生成する。主キーはXmlFileNoで、実際に作成されるXMLフィルのパスやファイル名称、地図に用いるプログラムhtmlや地図表示の中心座標とズーム値を定義している。ブログの中で各建物の位置関係を示す地図の外にも、ある日の訪問順を番号付きバルーンで表示するXMLファイルを作成したり、特定の撮影対象の位置を表示するインデックス用のXMLファイルを作成することも可能である。前者は「徘徊の記憶」の右サイドメニュー「訪問順」、後者は「五十音順リスト表示」で使用している。マーカーをクリックすると撮影対象の名称と写真、そして掲載ブログへのリンクが現われるようにしていますので、一度お試し下さい。 Map.fp7は「スケジュール作成→地図作成→写真整理→ブログ作成」の中の第二段階の「地図作成」と第四段階の「ブログ作成」の中で使用する地図の作成を行っている。

 Visit.fp7で掲載ブログの定義を行い、Map.fp7を通じて地図上に配置されたマーカーの情報ウィンドウにブログの該当エントリーへのリンクを表示している。そのためにブログのエントリーを管理するArticle.fp7を用意している。テーブルはArticleのみで、主キーはArticleNo、データ項目はブログ名称、URL、定義された3つのテーマ、そして作成年月日、作成時刻等である。これはブログの執筆と連動していないため、ブログをエントリーした後に手作業で入力する必要がある。将来的にはウェブリブログのエクスポート機能との連携も考えられるが、多大な計算時間も要するので今のところは手動での対応としている。Article.fp7は上記作業フローの中の「ブログ作成」につながる。

 作業フローの中で残された第三段階の「写真整理」はPhoto.fp7で対応している。Photo.fp7については、その基となったKyoto.fp7を設定変更 その4で説明しているので、余り付け加えることはない。このデータベースには、File、Name、Exifの3つのテーブルが存在する。テーブルFileの主キーFileNoで、PC上のどこで画像データを保管しているかを担当している。テーブルNameでは先ず撮影対象を定義している。そして公開の可否の選択からサーバ上でのファイル名称までを管理している。テーブルExifはExif情報の保管に使用している。 撮影後の画像データはPC上で、①オリジナルのRAW、②オリジナルのJpeg、③RAWデータからリサイズしたLサイズのJpeg、④SサイズのJpeg、⑤ブログ内で掲載するために画像修正したSサイズのJpeg、⑥ブログ内で拡大表示するために画像修正したLサイズのJpegの6つが存在している。勿論いずれのデータもバックアップを取っているのでHDの一部が破損しても修復できるようになっている。この内、⑤と⑥に関してはvisual.information.jpにアップロードしている。現在のところ、①と②は25,786枚、③と⑤が22,129枚、④と⑥が8,949枚となっている。今後撮影旅行が増えれば全体の枚数が増えて行くことになる。1日の撮影枚数が700枚から1,000枚程度なので、今後4日程度の撮影旅行があれば30,000枚を超えるかもしれない。

 以上のPoint.fp7、Visit.fp7、Map.fp7、Article.fp7、Photo.fp7の5つのデータベースによって旅行スケジュールの管理から画像データの整理、そして地図の作成と執筆したブログの内容管理を行っている。
 残りの紙数でデータベース以外の変更点について簡単に触れる。先ず「徘徊の備忘録」に掲載していた撮影情報を新設した「徘徊の蔵書棚」に移設している。撮影情報では、①代表写真表示、②掲載ブログリスト、③所在地地図表示、④掲載写真リストの4つを提供できるようにした。この内、②はブログを書き進めて行くと追加掲載が必要となる。また④も新たに訪問して写真を撮影したらリストへの追加が必要となるので、②と④に関してはインラインフレームを使ったブログの記述へ変更することとした。インラインフレームで表示するHTMLファイル自体を更新すれば個々のブログを一つ一つ手作業で更新する必要がなくなるためである。そこで「徘徊の備忘録」の内容をエクスポートし、上記の構成に書き換えたものを新たなブログ「徘徊の蔵書棚」にインポートした。現在のところ1644件の撮影対象の全てが撮影情報として公開している。このブログの移設は、「徘徊の蔵書棚」の更新作業を簡略化するための手段でもあった。

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