２０２２年のまとめ（２０２２ねんのまとめ）　2023年5月5日

今年も１年間の総括を行います。本来であれば２０２３年１月に投稿すべきでしたが、遅れに遅れてしまいついに５月の連休に筆を執ることとなってしまいました。中々、本ブログの更新に時間が取れない状況が続いておりますが、細々ではあるものの継続していく所存でありますのでよろしくお願いいたします。

さて、２０２２年は何をしていたのでしょうか？あまり目立ったシステム的な変更は行っていません。前年には既に「徘徊の記憶」（https://visual.information.jp/）以外の「日日是写真」（https://visual-2.information.jp/）と「記憶の中の映像」（https://visual-3.information.jp/）も現在のサーバに移行しています。この１年間、地道に「日日是写真」と「記憶の中の映像」の２つのブログについては定常的に更新してきました。あえてブログのシステムな変更点をあげるならば、掲載している地図の表示をほんの少しだけ変更しました。元々地図表示についてはGoogle Map APIを使ったJavascriptで行っています。もう数年前に作成したもので、そのまま機能追加を行ってきたので読み難い状況になっていましたので、それを少し見直しました。また地図上のマーカーも作り直しました。デザインをシンプルにしマーカー番号をマーカー画像ではなく、プログラムで表示する方法に改めました。これによりマーカーの色を増やすことが可能になり、現在では６０色まで色数を拡大しました。次に地図自体の表示方法を見直しました。GoggleのMaps Stylingを使い、地図の色味を淡色に、そして表示するラベルに制限を掛けるようにしました。これによりシンプルな案内図にすることができるようになりました。恐らく今までより案内図としては分かりやすいものになったと思います。「記憶の中の映像」は録画した番組の検索を行うために作成したブログであるため、どうしてもデータベースを更新しなければいけません。更新を止めてしまうと番組検索ができなくなり、録画したもののどこに探し物があるのか分からなくなってしまうからです。つまりＢＤ－Ｒを保管した箱を粗大ゴミにさせないためにも更新作業は必要になっています。ほぼ３か月に１回程度、レーコーダに撮り溜めた番組をブルーレイに落とす作業を行っています。その際に必ず番組情報を「記憶の中の映像」に登録しています。そのため番組録画を停止するようなことにならない限りメンテナンスは継続しなければならないでしょう。ちなみに２０２２年１年間で、ＢＤーＲに録画した番組数は２８２３番組でなんと録画時間１８５７時間４１分。ＢＤーＲも６６２枚を費やしてしまいました。２０２１年のまとめでも記したように、２０２０年が約５００枚、２０２１年も７００枚なので、この６６２枚も突出した数字ではないようだ。１回録画用２５ＧＢのＢＤーＲ１００枚を５０００円位で購入しているので１枚あたりに換算すると５０円程度です。まあＢＤーＲ他の年間購入費が４万円弱であるので、そんなに浪費する趣味ではないと考えています。もし人件費が発生するならばそちらの方が問題になるでしょう。録画済みのＢＤーＲはLOHACOのパルプボード収納ボックス（組立式）Mに保管しています。１箱１０９８円で４００枚収納できますので１年で１．５箱増えたことになります。広くはない家の中に、この黒い箱がまた増えた方が影響大かもしれません。

もうひとつのブログ「日日是写真」については、相変わらず過去に撮影してきた写真の整理を行っております。先ずは２０２１年のまとめで記したように、新たに”発掘”してしまったスライド箱７つ分のスキャンを行いました。フィルムスキャナーはニコンのCOOLSCAN V EDを使用しています。販売停止になって数年経過した機械であるためWindows10で動くドライバーがありません。結局、２０２２年の年始にスキャニング用ソフト・VueScanを新規購入しました。専用のニコンのスキャニング用ソフトより調整できる項目も多く、撮影状況の悪い（曇天や暗い）写真の再現性が高いと思われます。もっと以前から購入してスキャンしておけばよかったと後悔してしまいました。購入費用は１万円程度とハードウエアに比べてもそんなに高額ではありません。それに対してスキャニング作業は非常に時間を要します。例え有償でも優れたソフトウエアで作業を行った方が、再度スキャニングし直すといったことをしないで済みますから。
再スキャンしたスライドは既に「日日是写真」への投稿を無事完了しました。それでも未だ１９７０年代のモノクロ写真とプライベートなカラーネガフィルム写真が残っています。現在、これらの公開を準備しています。特に古いモノクロ写真については、どこで何時撮影したか判別がつかずに公開を躊躇ってきました。少しづつ記憶を呼び戻しながら投稿をしていますのでどうしても時間がかかってしまいます。現在、投稿日を写真を撮影した日にしています。そのため１９７０年投稿というエントリーも存在しています。この様にしておけば、新しいデジタル写真も記録されている撮影日時で投稿できる上、時系列に風景や風俗の変化が楽しめると考えています。また撮影場所もなるべく特定しようと考えています。このブログのカテゴリーには地名を使っています。どこで撮った写真が多かったかも自ずと分かります。例えば北海道と宮城の写真は残っているが、青森、岩手、秋田へは行ったこともないことを思い出しました。

カラーネガフィルム写真の公開については２つ問題があります。１つは劣化による黄変をどこまで補正するかを考えねばならないことであります。ネガフィルムはリバーサルフィルムと比較して安価で入手も容易、さらには原像に写真焼き付けが付いてくるので非常に便利であった。そのため大部分の家族写真等はネガフィルムで撮影してきました。これは本格的に写真撮影をしてこなかった者は皆経験していると思います。家族写真などは、わざわざ高価で消費期限の短いリバーサルフィルムで撮影することはないと考えていましたし、デジタルでの利用がなかった昔に、そんな品質の違いが生じるとも思いもしませんでした。サービス判程度の焼き付けでは差がつかなくても、２００万画素でスキャンするとその差は歴然であります。
画質の差は諦めがつくものの、リバーサルフィルムと比較してネガフィルムの劣化が著しい点が強く悔やまられる点です。特に１９７０年代から８０年代にかけて撮影した写真はかなりの頻度で黄変が生じています。５０年近く前の化学製品なので撮影時の状態を維持できる訳ないことは頭では理解できてきます。しかし、いざ劣化した写真を目にするとそのような常識は完全に消え去ってしまいます。これらをどこまで補正して公開するかが今後の作業量が大きく異なります。
この点については、yasuo_ssi様が省型旧形国電の残影を求めてで詳しく対処方法について説明を行っています。画像処理技術としてもかなり難易度が高く、これを実践するのはかなりの画像処理に関する知識が必要と感じました。また、この方法で黄変劣化した写真全てを補正することに要するを時間を考えると現実的でないようにも感じています。ここで声を大にして言います。簡単でほぼ自動的に補正を行えるPhotoshopのプラグインを誰か作成してくれませんか？モノクロ写真のカラー化をＡＩを使用して可能ならば、黄変劣化の補正など色彩情報が残っているから簡単なものと私は思います。ただ４０年以上前のカラーネガフィルムを後生大事に持っている人などそんなに多くもないのかもしれません。今更そんなことを行おうという人が少なければ商品化の可能性も少ないのかもしれません。待っても新しいソリューションが生まれないならば、yasuo_ssi様のImageJ対応プラグインを試行してみようかとも考えています。もちろん時間が造れるかが大きな問題ですが。
もう一つの問題点はプライベート写真の公開方法についてです。色々なレベルのプライベートが存在するので、恐らく登録した人のみがアクセスできるようにしなければいけないと感じています。これは今現在研究中のため実現できた際に詳しく書くこととします。Wordpressで作成したＨＰなので、多分プラグインを使用して会員制ＨＰにすることが可能であることまでは調べています。モノクロ写真の公開が終了するころまでに、そのようなアクセス制限の機能を実装できれば良いと考えています。

さて２０２２年は夏頃から本ブログの更新を一時再開しました。それも長続きしなかったのは東京の史跡名所巡りを開始したためです。なかなか新しい写真を撮影に京都を訪れることもできないため、身近な東京巡りを思い立ちました。思い立ったのは良いものの、京都とは違って一から準備をしなければいけないため、多くの時間を要しています。これが２０２２年後半の大きな出来事と言ってもよいかもしれません。このことについてもどこかでまとめて報告します。とりあえず撮影した写真は「日日是写真」に投稿していますが、まだ整理ができていませんので、個別の名所等の羅列のように見えないでしょう。もう少し見やすくなったら報告する予定です。

最後に２０２２年のまとめとして、アクセスリストを掲載しておきます。１年間の総アクセス数は23,479回でした。これはBiglobeのウェブリブログとvisual.information.jpの２つのサイトのアクセス数を合計した数字です。Biglobeのウェブリブログが11,266回、visual.information.jpが12,213回と初めてvisual.information.jpの方がアクセス数が多くなりました。Googleアナリティクスによる計測は２０１９年より開始しました。以降、順次visual.information.jpのアクセス数は増加してきましたが、やはり２００８年から続けてきたウェブリブログの方にアクセス数が多いのは当然の結果かもしれません。またvisual.information.jpにHPを移行完了したのが２０２０年２月であったので、この２年間でウェブリブログのアクセス数に匹敵するまでに至ったということです。

２０２２年の１年間でアクセス数の多かったエントリーを見てみると、やはり今年も大徳寺関連が含まれています。「大徳寺　大仙院」376回、「大徳寺　孤篷庵　その４」247回、「大徳寺　塔頭　その９」164回、そして「大徳寺　孤篷庵」134回と、Top２０の内４件が大徳寺関連のエントリーでした。またウェブリブログからの移行後にvisual.information.jpに投稿したエントリー、「貴船神社　思ひ川」252回、「貴船神社　奥宮　船形石」185回、「鉄輪掛石」150回、「貴船神社　奥宮　その３」136回、「白石社」122回の５件がvisual.information.jpのアクセス数だけでTop２０内に入っています。この大徳寺関連と新規エントリーを除く、「二尊院　時雨亭跡」、「織陣」、「天満屋事件跡」、「出雲路鞍馬口」、「冷泉家」、「陵墓地形図集成」、「炭屋旅館」、「京都御苑　桂宮邸跡」、「小泉仁左衛門宅跡」などは比較的毎年コンスタントにアクセス数を積み重ねてきたエントリーでもあります。例えば今年６位の「天満屋事件跡」は２０１９年８位、２２０年９位、２１年５位と安定して読まれているエントリーのようです。「織陣」も11位、4位、7位、5位と、ある日突然読まれ始めたという訳ではありません。このブログは京都に関連するものを集めていますが、歴史特に幕末史や建築について書いたものがその中でも多いと思います。「天満屋事件跡」は寺田屋事件や池田屋事件そして近江屋事件に比べれば非常に地味な投稿です。「小泉仁左衛門宅跡」は幕末史には現れるものの教科書に絶対掲載されることのない郷士です。どうも有名無名とアクセス頻度は関係していないようにも思います。「織陣」が国の登録有形文化財に指定されている旧京都中央電話局上分局より多くのアクセス数となっているのも、既に取り壊されてしまった建築写真として見ていただいているのかもしれません。また「出雲路鞍馬口」や「陵墓地形図集成」なども書き手の思惑とは異なって読んでいただいているようにも見えます。

今回掲載するアクセスリストにはウェブリブログの２０１９年からのアクセス回数を追加しておきました。ウェブリブログは２０２３年１月３１日をもってサービスが終了しました。「設定変更について　その８」でも書きましたように、Biglobeは２０１９年７月に大規模メンテナンスと称し、システムの大幅な変更を行いました。そしてアクセスカウンターが”終了する主な機能”のひとつに入ってしまいました。これにより２００８年から２０１９年７月までのアクセス数がクリアされてしました。そういうことがありましたので、上記のように２０１９年からGoogleアナリティックスを使うように変更しました。結局２０１９年にシステム変更を行ったにもかかわらず、その３年後にはサービス自体を終了せざるを得なくなりました。この間のSNSを含めたユーザの発信環境の変化にウェブリブログがついていけなかったということではないでしょうか。まあ、そんなことが見通せていたら、わざわざ非難の対象となる大規模メンテナンスなどを行わずに、もっと早くサービス終了を打ち出せばよかったと私は確信しています。
残念ながら大規模メンテナンス以前の各エントリーのアクセス数は失われてしまいましたが、２０１９年以降のアクセス回数はウェブリブログのサービス終了の記念として残しておきました。